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原子力国際専攻 高畑和弥さん(M2)が「平成28年度日本原子力学会計算科学技術部会」において部会学生優秀講演賞を受賞されました

 

2017年3月27日、原子力国際専攻(M2)高畑和弥さんが日本原子力学会計算科学技術部会において部会学生優秀講演賞を受賞されました。
日本原子力学会計算科学技術部会のセッションでの発表は、原子力工学の計算力学に係わる成果発表の場として年2回開催され、優秀な発表を行った学生を対象に学生賞の表彰を行っています。

 

 

<受賞された研究・活動について>
タイトル:「シビアアクシデントにおける炉内溶融のための伝熱・流動現象のモデリング」

概要:シビアアクシデント発生時には、炉内は高温・高放射線量という過酷な環境となるため、直接観察することができなかった。現在、事故進展の把握に、数値シミュレーション技術の導入が期待されている。溶融現象は自由液面の大変形を伴うため、自由液面流れの模擬に優れたMPS(Moving Particle Semi-implicit)法による解析が行われている。しかし、伝熱解析において、既存のMPS法では、Dirichlet境界条件しか与えられなかった。本研究では、MPS法におけるNeumann 境界条件の設定手法を開発し、初めて熱流束による溶融現象の模擬に成功した。


<今後の抱負・感想>
今回、このような賞をいただき、大変光栄に思います。熱心に指導してくださった酒井幹夫准教授をはじめ、サポートしてくださった研究室の皆さんに御礼申し上げます。今後もモデル開発を進め、数値シミュレーションの適用範囲を拡充していきたいと思います。