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精密工学専攻 藤井 浩光さんが 第16回 計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会において 部門若手奨励賞 を受賞されました

 

2015年12月15日、精密工学専攻 藤井浩光さんが、第16回公益社団法人計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会に於いて 部門若手奨励賞 を受賞されました。

この賞は計測自動制御学会システムインテグレーション部門が主催・共催する講演会にて評価の高い研究発表を行った35歳以下の個人5名に対して贈られる賞です。本賞は,第20回ロボティクスシンポジアでの研究発表“打音検査に基づく変状検出手法における環境適応性能の向上”に対して贈られました。

 

 

<受賞された研究・活動について>
本研究は、社会インフラの維持管理における打音検査の自動化に関するものです。近年、深刻化が進む社会インフラの老朽化に対して、検査対象物を打診した際の音の違いから異状を検出する打音検査が、その信頼性・効率性の観点から注目を集めています。
受賞した研究では、受賞者らが研究を進めてきた打音検査を用いた自動診断アルゴリズムを発展させ、特に現場へ適用するための自動校正法を提案しました。提案した手法では、性質の異なる複数の異状検出器を統合して用いています。現場の環境雑音レベルが高い場合には、個々の異状検出器が参照する周波数領域での健状・変状のモデルを雑音に応じて変形させることで、検出器全体としての検出性能を維持する手法を提案しました。

 

 

 

<今後の抱負・感想>
研究成果が認められ、このような素晴らしい賞を頂けたことを非常に光栄かつ嬉しく思います。御指導頂いた先生方、また協同研究パートナーの皆様に深く感謝いたします。今後は、本研究で得られた知見・技術を発展させ、より現場への適用性を高めることで、社会インフラの点検・診断に貢献できるように努めていきたいと考えています。