プレスリリース

東京大学開発の超小型衛星「ほどよし3,4号」が6月20日に2機同時打ち上げ-低コスト・短期開発衛星による新しい宇宙開発利用が始まる-:航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授

 

 国立大学法人東京大学大学院工学系研究科(研究科長:光石 衛)航空宇宙工学専攻 中須賀真一教授の研究室は、昨年度まで行われた内閣府最先端研究開発支援プログラムの資金により開発した2機の超小型衛星「ほどよし3号」「ほどよし4号」を、ロシアのドニエプルロケットを使ってロシア国内のヤスネ基地から、平成26年6月19日19:11(UTC)(日本時間20日4:11am)に打ち上げました。初期運用は順調に進んでおり、ほどよし4号が撮像した最初の広角カメラ画像がダウンリンクされました。Facebook およびYouTubeに、ダウンリンクした画像をつなげて作ったビデオ映像が公開されています。

 

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ほどよし3号、4号はいずれも60kg程度の衛星で、共通のバス(衛星の基本部分)を持ち、3号が分解能40mと200m、4号が分解能6mの光学カメラを使って地球の写真を撮るとともに、地上においた送信機付きセンサーからの情報を電波で集める「ストア&フォワード」ミッション、および10cm立方の空間をユーザーに貸し出して自由なミッションを行わせる「搭載機器スペース」というミッションも実施し、超小型衛星が本格的あるいは革新的な宇宙利用を行えることの実証が主目的です。4号では、研究開発した高速Xバンド通信機とイオンエンジンの実証も行います。また、異なる能力を持った2機の衛星の連携運用(ヘテロ編隊飛行)の実験も行います。
打ち上げ前に行った詳細リリースは こちらからご覧ください。